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(感想/要約)「創造 生物多様性を守るためのアピール」エドワード・O・ウィルソン

最近、あらためてこの時代に生まれた意義について整理中。
エコロジーの勉強もあらためてしています。


「 創造 生物多様性を守るためのアピール」
エドワード・O・ウィルソン (著)

 という本を読みました。著者は有名な生物学者。なかなかたましいこもってました。とくに第1部と第2部、つまり地球の現状がどうなっているかという解説と、じゃあどうしたらいいかという提案。

 「なんで生物多様性が必要なのでしょう。」

 と聞かれて、ちゃんと答えられる人ってどのくらいいるのかなあ。みなさん、どうですか。

 この本では、こんな説明の仕方をしています。

 「考えず、また功まずとも、地球が、いのちを支える自己制御的な泡を提供してくれています。その泡が生命圏です。それは生命あるものの総体であり、すべての大気の生産者であり、あらゆる水の浄化者であり、すべての土壌の管理者であり、しかしそれ自体は地球という惑星の表面に辛うじて張り付いている脆弱な膜のような存在です。私たちの暮らしは、すべての瞬間において、その脆弱な膜のデリケートな健全さに依存しているのです。」

 「生物学者たちは、これらの一般にはあまり目立たない生物たちが、まったくの無償で、人間の住める状態に地球を維持してくれていることを明らかにしています。」

 いろいろ面白くて詳しい説明が載っているので、興味のある方は是非本文を当たってください。いろんな動物の生態の話なども、単に読み物としても面白いです。

 さて、その生物多様性が今、一気に崩壊に向かっている、というわけです。

 ただ、僕らはどういうわけか、それでオオカミは滅んでも、ゾウは滅んでも、人間は滅ばない、と漠然と思っていたりしませんか。すくなくとも人間が絶滅危惧種だというリアルな実感はない(確かに人口はまだ増えているので、一般的な意味での絶滅危惧種ではないけれど、今世紀中に絶滅に近い状態になる可能性は充分あります)。こうした人間は大自然の法則の外にある、という考えをウィルソンは「人間特例主義」と呼んでいます。

 おもしろい、といっては語弊がありますが、こんな話が載っています。
 「人類の生存に昆虫は不可欠ですが、昆虫たちは人類を必要としていません。全人類が明日滅びても、滅びるのはコロモジラミ、ケジラミの三タイプだけで、それ以外にはただの一種の昆虫の絶滅もないでしょう。(略)しかしもし昆虫類が滅んでしまえば、陸上生態系は崩壊し、カオスとなってしまうでしょう。」

 人間は雑食なので、すぐに全滅はしませんが、なにせ虫に花粉を運んでもらう植物が1世代で全滅してしまうわけです。農薬/殺虫剤で昆虫を一種類でも絶滅させてしまうのは、非常に危険だとのことでした。

 他の本でも「人間がきょう限りで消え去ることになれば、陸上の環境は人口が爆発する以前の肥沃なバランスの取れた状態へともどることになるだろう。しかし、アリが絶滅した場合は、他の数万種もの動植物までも消え去り、いたるところで陸上の生態系が単純化し、弱体化することになる。」という話が載っています(「バイオフィリア仮説」)。

 今のような在り方をしている限り、人間は生態系にとっていなくてもいいけど、いたら害になる存在なのですね・・・。

 でも、それは「どうあがいても人間とはそもそもそういう存在だ」ということではありません。


 

 人間が意図せずに破壊してしまっている生物多様性は、ちゃんとした意図の元に行動すればちゃんと守られます。

 破壊の要因は、そのインパクトの大きさ順に、

・生息地の消滅
・侵略種によるかく乱
・汚染による環境破壊
・人間の人口過剰(他の4つの原因になっている)
・過剰収穫 とりすぎってことです

そして、先ほど書いた「人間特例主義」によって、僕らはこれらの影響に大して盲目的になります。

曰く、
「コースを変える必要はない、人間の天才が解決策を見いだしていく」

あるいは
「コースを変える必要はない、なんにせよ、私たちは神の手の中(略)、地球の業の中にある」

まったく聞いたことある話です。
そして僕らは、「そうだよな」となんとなく納得した気になって、考えるのをやめてしまう。

さらに、
「なぜ思い悩むのか。絶滅は自然ではないか。数十億年にわたってさまざまな生物が死滅してきたが、生命圏に明白な被害はなかったのではないか。新しい種が絶えず生まれ、絶滅種に置き換わってきたのだ」

それ自体は正しいのですが、1日に100種類もの生物種が消える時代はこれまでにありませんでした。

そうだとしても、僕らの集合意識の否認は続きます。
「そんなに焦ってなぜいま、生物多様性を全て保全しなければならないのか。私たちにはもっと重要なことがたくさんあるのではないか。経済成長、仕事、(略)・・・水族館、動物園などで繁殖させて、後日、野生に戻せばいいのではないか。」

 ほ乳類だけで5000種。動物園などで繁殖集団として維持できるほ乳類は、最大でも2000種と試算されているようです。それが、鳥類、は虫類、魚類とつづいて、昆虫や無脊椎動物、微生物となったら、もうとうてい無理だというわけです。

 そこでウィルソンはいいます。

「断言してよいことですが、地球の生物多様性を救うには、野生生物個体群を持続的に維持できるに十分な広さの保護地域において自然環境を保全するより他に、解決策はありません。惑星規模の箱船役を果たせるのは、本来のいのちある自然だけなのです。」



 じゃあどのくらいそういう保護地域を作ったらいいのか。

 これ、僕は読んでうれしい驚きだったのですが、ここにグッドニュースがあります。生物多様性の研究は、僕らが今すぐ行動を起こせばどうにかできる、というだけの成果を上げたようです。


 陸上の生物種というのは、大陸中に均一に分布しているのではなくて、ホットスポットと呼ばれる場所に集中しています。そのなかで、原生のままの豊かな生物多様性を要する場所は、陸地の2.3%の面積で、そこに脊椎動物(ほ乳類、鳥類、は虫類、両生類)の42%、被子植物(花らしい花が咲く植物、っていったらいいかな)の50%がいるのだそうです。

 先日、日本近海に海洋生物の15%が集中しているという記事がありました。海洋のホットスポットというわけです。

 だから最悪でも、ここさえしっかりと守れれば、かなりの多様性を守ることができます。

 この本がすごいのは、さらにそのための費用まで試算が載っているところ。

 2000年にコンサベーション・インターナショナルという帰還がスポンサーになって、生物学者と経済学者がその費用を推定した。

 34のホッテストスポットと、アマゾン、コンゴ盆地、ニューギニアの原生林などを保護しようと思ったら、300億ドル必要。約3兆円です。ある意味たった3兆円です。

 この金額で、賢明な投資戦略と外交戦略が実施されれば、地球に生息する動植物種の70%に確かな保護が及ぶ。


 世界の年間総生産はこの原著が書かれた時点で30兆ドルなので、1000分の1。

 「動くべきときはいまです。科学は健全で、前進しています。今この時代を生きる私たちは、絶滅との競争に勝つか負けるか、二つに一つ。負ければあとはありません。」

 でも勝つためのこんなにも具体的な方法があります。


 この本を読んで、僕が受け取り、またみなさんに渡したいメッセージは、



「僕らは動きさえすれば、この危機を乗り越えることができます。
 まず、そのことだけでも共有していきませんか?

 もしこの問題に関心があったら、覚えておいてください。
 今動いたらこの危機を乗り越える方法を、既に僕らは、人類は持っています。」




 僕ら一人一人はどんなふうに動けるのか、何ができるのか、
 それは今後とも伝えていこうと思います。

 まずは8月16日。

2010年8月16日 毛虫シンポジウム(ネットラジオ) 命の重さに違いはあるか。
http://therapist-jp.com/modules/pico3/index.php?content_id=11


 その次は9月の北海道で。

9月18,19日 北海道 ネイティブアメリカンの自然と共生する智恵体験講座
 「目覚めよ、虹の戦士たち   A Circle of Rainbow Warriors」
http://tamaho.seesaa.net/article/158325579.html
 世界のためにたましいをかけたい人に、その方法をお伝えします。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~
風使いの小屋 今後の予定

10月16日17日 蓼科 ネイティブアメリカン合宿

9月25日(土)昼: 「ことばを魔法の呪文として使うには?」
     ことばの魔法教室 ワールドカフェ方式
http://tamaho.seesaa.net/article/158326128.html

9月25日(土)夜: 初心者のためのクラシックの楽しみ方講座2
「指揮者によって何が違うの?」
http://tamaho.seesaa.net/article/158326762.html

9月18,19日 北海道 ネイティブアメリカンの自然と共生する智恵体験講座
 「目覚めよ、虹の戦士たち   A Circle of Rainbow Warriors」
http://tamaho.seesaa.net/article/158325579.html

星々のささやきを聴き取るように(コーマワークセミナー)
・9月23日(木/祝) 札幌 
・8月29日(日) 東京  
http://windshamanwf.blog34.fc2.com/blog-entry-225.html

2010年8月16日 毛虫シンポジウム(ネットラジオ)
http://therapist-jp.com/modules/pico3/index.php?content_id=11
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