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(メモ)高校生からわかる「資本論」

 マルクスの資本論の本体はちょっと読む気にならないのですが、資本論にどんなことが書いてあるのかは以前から気になっていました。
 それで最近図書館で、池上彰(もとNHKアナウンサーの人ね)さんの書いた”高校生からわかる「資本論」”という本を見かけて読んでみたら、この人はさすがですね~、よくわかりました。いい本です。お薦め。
 
 で、ちょっと僕自身のメモを兼ねてここに書いておこうと思います。



 マルクスという人は、190年くらい前の人で、資本論は1867年、明治維新前年に書かれています。その頃イギリスでは産業革命を経て工業化がどんどん進んでいました。
 
 社会のそうした流れは、工場に人を集めて物を作って売りさばく、という経済の仕組みを作っていった。当然工場には、雇う人(資本家)と雇われる人(労働者)がいます。資本家というのは、なにかを買ってきて、価値をくっつけてより高く売る人。

 マルクスが言うには世の中は商品で満ちています。商品というのは、値段がついていて売買できるもののことです。社会に流通するものはみんな商品だといっているようです。
 
 商品には使用することができる、という意味での使用価値と、交換に使えるという交換価値の二つの側面を持っています。いずれにしても「労働(運ぶとか作るとか、そのほか)」がかかると価値が生じます。



 そして労働力というのもこの時代、商品になっているわけです。労働者は労働力を売る。

 資本家がある原料を買ってきて、労働力で加工して価値をつけると、より高い商品が生まれる。

 そして、そうやって剰余価値というものが出てくると、初期投資と回収できる金額に差がついてきて、つまりお金の増殖が起こります。そういうお金を資本といいます。このサイクルを意図的に動かす人が資本家
 
 ひとたびそうなってくると、資本家は資本を増殖させるために動き出します。というか、資本は自己増殖するべく動く、というようないいかたをされます。価値が増殖する。
 
 で、これは等価交換だけでは起こらないことですよね。そこに秘密がある。その秘密を担うものが労働だというわけです。
 

 
 労働力というのはなかなか一筋縄では行かない性質があって、それをめぐって資本主義の光と影が浮上するんですね。
 
 というのは、当初の原則論から言うならある分量の労働力というのはある決まった価値をもっていて、ある決まった値段で取引される商品であるはずです。

 で、その価値というのは、交換価値という考え方からいうなら、ある分量の労働を提供すると、ある分量の食事や休息やそのための家などが必要になるので、

 労働力=食事やそのほか労働を維持するのに必要なもの
 
 というふうに値段がつくはずの物です。本来は。

 労働は基本的には、時間単位で売る(時給ですね)のですが、その価値ってなかなか厳密には決まらないですよね。
 


 そんなわけで、そこに資本が増殖するにあたってつけいる隙が生じます。どこかで等価交換じゃない交換が必要になるわけですが、それを労働力の売買で作るわけです。


 上に書いた原則論からはずれて、等価交換以上の余剰分を生じさせ、それを資本家がとっちゃうわけです。半日分の賃金で1日働かせると、半日分の余剰価値が生まれるので、それを売ると、資本家は半日分の価値を手元に残すことができます。
 
 半日の賃金分の投資で、1日の賃金分のお金を回収でき、こうして資本を増殖させることができるわけです。

 だから資本家は本音を言うなら半日分の賃金で、できるだけたくさん働いてほしいと考えます。できるだけ安い賃金で、できるだけ多く働いてほしい。


 
 機械化が進むと機械が労働を肩代わりするようになり、労働者の人口は余ってきます。
 
 労働者の人口が余っているほうが、あるいは失業者が多いほうが資本家にとっては好都合です。労働力を安値で買い叩けるからです。機械化が進むと、労働力の価格は下がる。
 
 よく残業をして稼ぐ分も当てにしますが、これも自ら搾取されているようなものです(労働者にはメリットがない、とまではいいませんよ)。それを当てにしなきゃいけないほど、もとの労働力価格が低いってことです(とマルクスは言います)。

 マルクスすごいじゃないですか。これ、今の日本のことですね。残業禁止になったらローンを払えない!
 
出来高制にしても、いい物を短時間で作っちゃう労働者が出てくるので、なんだ、その時間分の価格でいいんじゃないか、ということで労働力価格が下がります。

ここまでいいですか。要するにマルクスが言うには、労働者が一生懸命働かされるのが資本主義であり、一生懸命働くほど買い叩かれるのが資本主義だということです。資本主義が進むほど、必然的に労働者は要らなくなってきて、失業者が増えてしまう。

これこそが資本制生産に固有な人口法則なのである」だって。



 さらにマルクスは、現代でいう派遣社員についても語っています。労働者の人口が余っているときには、失業者のみならず、「半雇用」状態の人などもその中に生じるということです。
 
 半雇用というのは、パートとか派遣とか、正規雇用以外の人ですね。すぐに契約を打ち切れる人々。こういう人が増える。
 
 そういう人たちがいると、正規雇用の人たちも大きなことを言えなくなってきます。「そんなこというなら、あの派遣の人と代わるかい?」と言われちゃうからです。
 
 そして資本主義がきわまってくると、労働者が過剰になるので、「公認の救護貧民もまた増大する」だそうです。今の日本なら生活保護の人が増えるということです。

一方の極における富の蓄積が、反対の極には貧困や労働不安、無知、治安の悪さなどを生み出す、とまでいっています。

すごいよマルクス。今の格差社会を見事に予言している。
 
 


 それで、こんな風にならないためには、法律なりでしっかり枠組みが必要とされていたわけなのです。労働三法のようなものが労働者の権利をしっかり守るために作られていた。
 
 ところが小泉元首相とかが労働者派遣法の規制緩和などで、労働市場をより自由化しよう、ということになったのですね(その前に欧米でこの流れがあったのを受けていますが)。
 
 本来、これまで書いてきたように、資本主義経済において、労働の売買は公平で対等な取引になっていないのです。それを自由とか対等というお題目のもと、規制を緩めてしまった結果、マルクスが予言した資本主義本来のあり方がはっきりと浮上してきて、格差社会になって治安が悪化したり派遣村が生じるような事態に発展した。
 


 その後「資本論」は、この資本主義がきわまった格差社会には、組織的に動ける労働者が大量にいるので、彼らが革命をおこして共産主義に移行する、と予言していたわけなのですが、そこはまあどうなるのかちょっとわかりません。
 
 でもここまででも140年前に予見したマルクスの超人振りには驚くばかりです。
 
 さて僕らはこのきわまった資本主義社会の次に、どんなものを作ろうとしているのでしょうか。
 



ちなみにそれを一緒に考えようっていうのが以下の企画(笑)。

5月8日 博之+ふたこ 危機の時代を乗り超える「達人養成塾 プレセミナー+説明会」
http://windshamanwf.blog34.fc2.com/blog-entry-196.html

5/27(木) チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム 札幌(ふたこはスタッフ参加)
http://windshamanwf.blog34.fc2.com/blog-entry-197.html

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風使いの小屋 今後の予定

5月29日~6月1日 釧路湿原自然体験セミナーツアー
 http://tamaho.seesaa.net/article/145234420.html

5月28日(金) ネイティブアメリカン ミニワークショップ
 http://tamaho.seesaa.net/article/146752647.html

5月28日(金) 初心者のための♪クラシックの楽しみ方講座
 http://tamaho.seesaa.net/article/146752748.html

5/27(木) チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウム 札幌
 http://changethedream.jp/
(ファシリテーター いしいのりこ、僕は主催者側でお手伝いしています)

5月25日、26日、27日 個人セッション 札幌
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5月8日 危機の時代を乗り超える「達人養成塾 プレセミナー+説明会」
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この記事のコメント

面白そうなので、図書館で借りることにしました。
問題は・・・
2週間で読みきれるかどうかです*o_ _)oバタッ
2010-05-07 Fri 18:28 | URL | こばさち #-[ 内容変更] | top↑
面白いですよ~。
時間さえあれば、読むのは難しくないです。
(時間の確保が難しいって?)
2010-05-07 Fri 23:18 | URL | 風使いふたこ #-[ 内容変更] | top↑
おお~。ちょうど僕も先日購入したところでした。
T氏の「お金の本質を探る会」を主催しているくらいなので、もう少しお金について知っとこうと思ったのでした。(笑)

本とあわせて参考にさせていただきます。^^
2010-05-14 Fri 03:18 | URL | トムソン #GCA3nAmE[ 内容変更] | top↑
このコメントは管理者の承認待ちです
2010-05-17 Mon 17:58 | | #[ 内容変更] | top↑
このコメントは管理者の承認待ちです
2010-05-17 Mon 18:11 | | #[ 内容変更] | top↑
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