(ご報告)ラブフルートワークショップ |
2009-03-25 Wed 18:07
3/20,21と川越の「あけぼのホール」で、北海道からブルーレイバンのSHOさん(小野昭一さん)をお招きして、ラブフルートワークショップ「風の道」を開催しました!
ほとんどの方からから、「大きな気づきがあった」「ことばを越えたコミュニケーションで特別な体験があった」「自分自身とつながる感覚が体験できた気がする」「樹木や自然と何らかの交感が持てた」などなどの感想を頂きました。 本当に密度の濃い二日間で、到底ことばでは言いあらわせないのですが、少しだけご報告として書いてみます。 この日、職業も年齢も(小学生も何人かいらっしゃいました)住んでいる地域もさまざなま参加者が集まりました。 そんな様々な参加者が、それぞれ「自分の音色」を奏でたり、互いの真実が出会って一つのハーモニーになっていくさまはほんとうに感動的でした。 2日間の中でとりわけ感動的だった場面ということでもたくさんあるのですが、一つは初日のまんなかあたり、輪になって座っている参加者が、好きな時に立ち上がって好きなように吹く。一人で吹いてもいいし、誰かと合わせてもいい、という時間。 そのときある参加者の方が、じっととどまって吹き続ける。それも、すごく丁寧にご自分の内面に耳を傾けている様子で吹き続けるという場面がありました。 その音を聞いていた僕には、なんとも強い気持ちが浮かび上がってきました。 それを強いてことばにするなら、こんな感じ。 痛みを抱えたままほうっておかれたたましいがあった。 ほうっておいてしまった、というその事実に気づいたとき、 ほうっておかれたさびしさとともに大きな痛みが沸き起こった。 ほうっておいたことを責めるでも罰するでもなく、 その痛みを、今、ここでしっかりと感じることで、 いまここに、「真実」が、回復した。 そんな音だったように感じていました。 今回のスペシャル企画、ネイティブのドラムワークの場面も感動的でした。 自然な呼吸で声を出しながら、大人数で一つの太鼓を打ち鳴らします。これがものすごかった。ネイティブアメリカンは、一つの太鼓を皆で単調なリズムで打つとのことですが、呼吸=フルート、鼓動=ドラムということがよくわかる場面です。 今回このワークのためにマレット(太鼓のバチ)を新たに11本作成して、作った小野さん自身もこの半端な数はなんだろう、まあでも何か意味があるんだろうなと思っていたそうです。そして2日目の参加者は講師を含めて全員でぴったり11名。ゾクッとするような瞬間でした。 その11名が自分の呼吸を声にしながら同じビートを刻みました。小野さんが意識を天に向けるように誘導し、僕らの呼吸は叫びや祈りになりました。その敬虔で崇高な気持ちになっている心に、生命のもっとも基本的な活動である鼓動の響きが痛いくらいに響いてきました。 自然と涙が溢れてきて、なにか浄化といってもいいようなプロセスが進行していたように思います。 フルートで自分の音が出るようになってきたころを見計らって、その場で1~4人のユニットを組んで発表し合うという時間があり、それもとても楽しいものになりました。 二日目はさらに丁寧に進めていき、まずは一つの音をならすということだけでもたっぷりと時間をとりました。1日目からの流れもあり、一つの音に自分の存在を表現することの奥深さを、このころには誰もが心得ています。 二日目の後半に、「こういうところで吹いています」という架空の場面設定をして、一人一人全員が順番に吹くということをしました。 ある人は峰々が見渡せる山の上だったり、海辺だったりするのですが、このころになってくると本当に一人一人がアーティストになっていて、全員がその人らしい、真実の音を奏でているように感じられました。どの演奏もとても魅力的でした。 そんな中、これから山のコミュニティで生活をしようとされている方が、そう決心するまでの道のりについて貴重な分かち合いをしてくださいました。そして、そのコミュニティでもけんかもあることだろうと思っているそうで、「けんかがあってなだめているところ」といような場面設定で吹きました。 その音楽が、これこそことばで表現しようがないのですが、ほんとうに感動的だった。その方の決意や覚悟、そこにいる人々への慈しみなどが感じられるようでした。それはどんな言葉にも勝るリアリティで聞く人の心に届くのでした。 そんなこんなでかぎりなく密度の高い2日間。2日間ではとても足りない感じもしましたが、消化するにはまだまだ時間が足りないような気もする2日間でした。 またやってくださいという多くの方の声に勇気づけられて幕を閉じました。 参加屋の皆さん、SHOさん、本当にありがとうございました! おしまい。 スポンサーサイト
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この記事のコメント |
素晴らしい場になったみたいですね・・・
読んでいるだけでゾクゾクします・・・ SHOさんは札幌でもこういうワークショップ開かれて居るんですよね? ぜひ参加したい!! いつもありがとうございます!
おかげさまで素晴らしい場になりました。 あらためてラブフルートという道具の持つ底知れない力を目の当たりにしましたよ。 ああ 、よかったあー。
お裾分け、ありがとうございました。 ホールのオーナーさんにもとてもお世話になりまして、おかげさまで、とてもいい時間になりました。
それもあけぼのホールという、恵まれた歯があってのことでした。 ご紹介いただいたnanaさんにもほんとうに感謝しています。 ありがとうございました! |
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